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CDOとは?必要なスキルや役割、キャリアパスについて解説

CDOは「Chief digital officer」または「Chief data officer」の略称で、企業におけるデジタル部門、またはデータ部門の最高責任者を指します。

本記事では、CDOの役割や必要な知識・経験、キャリアパスなど、CDOに関する情報をまとめました。

CDOの役割

CDOは経営者として組織のデジタル戦略を導く、高度IT人材の一つです。本協議会が注目しているCIOも同じくIT部門の経営者ですが、両役職の役割、すみわけは企業によって全く異なります。一例としては、CIO、CDO両方設置しており、CIOは「守り」CDOは「攻め」を担うような分担をする企業もあります。

CIOについては、CIOの役割や必要な知識・経験、キャリアパスなどを以下の記事で紹介していますので、ぜひ合わせてご一読ください。
CIOとは?必要な知識・スキル・経験やキャリアパスについて解説

日本国内では、CDOを設置している企業は5.9%(平成30年度時点)とCIOの11.2%と比較しても設置率は極めて低くなっております。

すでに設置している企業においては、コロナ禍による在宅勤務への対応、2025年の崖問題など、デジタル化が急務と言われる中で大きな判断を求められてきた役職なのではないでしょうか?

CDOに求められる知識・スキル・素養

CDOに求められるのは以下のような力です。


<CDOに求められるスキル>

  • デジタルを用いたビジネスモデルの創造
  • 情報発信力・コミュニケーション力
  • ITリテラシーを向上させる人材育成能力
  • 意思決定スピード・行動力

デジタル部門の経営者として、デジタル技術を自社の経営戦略に反映させ、ビジネスとして成立させていく必要があります。そのすべてではなくでも、マネタイズするためのモデルを創造する力は間違いなく必要でしょう。

また、そうしたモデルの適応には改革を伴います。如何にして社員に改革を受け入れてもらえるか、強い発信力とコミュニケーション力が必要なのは明らかです。

また、モデルを担う人材を育成し、日々意思決定を行っていく経営者としてのスキルも必要になってきます。

また、上記のような複合的なスキルに加え、DXやデジタルに関する幅広い知識、また様々なビジネスへの理解も備えていなければなりません。刻々と変化するデジタル技術にキャッチアップし、戦略に反映させることが求められます。 

このように、CDOにはさまざまなスキルや知識が必要ですが、その分大きなやりがいを感じられる役職であることも間違いないでしょう。

デジタル人材設置にかかる課題

CDOは、今まで以上に必要とされる人材であることは間違いありません。

総務省が2022年に公開した令和4年度情報通信白書によるとデジタル人材、特にCIO,CDOをはじめとするデジタル化の主導者の不足は多くの企業における課題となっております。

各国の企業が保有するデジタル人材(「CIOやCDO等のデジタル化の主導者」、「AI・データ解析の専門家」)の不足状況については、日本企業は両デジタル人材に共通して「大いに不足している」と「多少不足している」を合計すると50%を超える結果となり、全体的にデジタル人材が不足している状況にある。

令和4年度情報通信白書から引用
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/pdf/01honpen.pdf

平成30年度でCIO,CDOの設置率が非常に低いと言われてから、依然としてCDOをはじめとするデジタル部門の経営者の設置には課題山積であることがわかります。

CDOになるためのキャリアパス

現在の日本でのデジタル人材のキャリアパスについては、社内人材からの登用が多く、CDOに関しても同様であると考えられます。

各国の企業のデジタル人材の確保に向けた取組について質的側面(必要なスキルの確保)から調査したところ、米国企業は「採用(新規・中途両方を含む)」が最も多い一方、日本企業は「社内の既存人材の配置転換や育成」が最も多い。

令和4年度情報通信白書から引用
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/pdf/01honpen.pdf

 今後、日本企業においても、スキル確保に際して社内人材の育成だけではなく、米国のジョブ型雇用のような形で、採用による登用が増えてくるのではないかと考えております。

CDOを目指す情シス課が踏むべきステップ

例えば現在情報システム課の社員であるIT人材がCDO(Chief Digital Officer)に進むためには、以下のようなステップを考えることができます

  1. ビジネス知識の習得
    経営者になるうえでビジネスの基礎知識を理解することが重要です。これにはマーケティング、財務、戦略策定などが含まれます。

  2. デジタル技術の習得
    情報システム課の社員として、すでに一部の技術的なスキルを持っているかもしれませんが、最新のデジタルトレンドについて常に学習を続けることが重要です。これにはAI、データ分析、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンなどの技術が含まれます。

  3. リーダーシップとコミュニケーション能力の向上
    CDOは組織全体のデジタル変革をリードし、他の部門と連携して仕事をする必要があります。したがって、リーダーシップスキルとコミュニケーションスキルの向上が重要です。これは、実際の職場での経験を積むことや、リーダーシップやコミュニケーションに関するトレーニングを受けることで向上させることができます。

  4. 組織のデジタル戦略に関与する
    3に関連して、可能ならば、自社のデジタル戦略の策定や実行に関与するようにしましょう。これにより、CDOの役割について実際の経験を得ることができます。また、CDOや他のデジタルリーダーとつながりを持つことで、業界のトレンドやベストプラクティスについて学ぶことができます。

  5. 継続的な学習
    テクノロジーは急速に進化しており、CDOとして成功するためには、最新のトレンドや技術を常に追い続ける必要があります。これには、オンラインのコースやセミナー、専門書籍の読書などが含まれます。

CDOと企業の未来

CDOの役割は、デジタル技術が経済と社会に及ぼす影響がますます大きくなるにつれて、急速に重要性を増しています。企業がデジタルトランスフォーメーションを成功させ、競争力を維持するためには、CDOの役割は不可欠です。

まとめ

CDOは、企業のデジタル戦略およびデータ戦略の最高責任者として、ビジネスモデルの創造、デジタル技術の活用、組織の変革を推進します。CDOには、ビジネスの知識、デジタル技術の理解、リーダーシップ、コミュニケーション能力などが求められます。デジタルテクノロジーの急速な進化に対応するため、CDOは組織のデジタルトランスフォーメーションとイノベーションをリードする重要な役割を担っています。

 

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投稿者プロフィール

神村
神村
新卒で株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジーにアソシエイトコンサルタントとして入社。2021年より一般社団法人CIOシェアリング協議会の運営に関わり、Twitterの運営を担当しています。

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