CIO シェアコラム

DX推進のポイントとは?~日経XTECH「ITオンチ」経営者への処方箋「人材不足を嘆いても仕方がない、経営者や行政トップはDXで必要な3点を知るべし」要約~

多くの企業でDXが加速している昨今、自社のDXを推進する上で、ユーザ企業の経営層及びCIOの方々が意識するべきポイントとは何なのでしょうか?


日経XTECHの名物コラムである「『ITオンチ』経営者への処方箋」。

その中で、澁谷裕以氏(ITコーディネータ協会 会長)が書かれた「人材不足を嘆いても仕方がない、経営者や行政トップはDXで必要な3点を知るべし」では、経営者や行政トップの方がDXの推進において意識するべきポイントとして以下の3点を挙げています。

【引用】

<経営者や行政トップにとってのDX推進のポイント>

①良いDXは良いビジョンから

②個別最適のままではDXはできない

③デジタル人材の不足を嘆くより、行政トップや経営者のコミットを

(出典:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01229/060300026/

上記のポイントは、ITの専門家として経営層と共に企業のDXの牽引を担うCIO(最高情報責任者)にとっても意識すべきポイントであると考え、本協議会としても大きな課題意識をもって取り組んでおります。

DXの推進時に意識するべきポイント
について、澁谷氏が非常に有意義な意見を述べているため、本記事では、澁谷氏が語られた3つのDXのポイントについて要約する形でご紹介させていただきます。

※日経XTECHに掲載されたオリジナル記事についても、是非ご一読いただければと思います。

本記事が、DX推進を図る経営層及びCIO人材の方にとって、自社のDXを成功に導くヒントになれば幸いです。

DX推進時の3つのポイント

①良いDXは良いビジョンから

DX推進のポイントの一つとして、DX自体を目的とするのではなく「ITを活用して自社をどうしていきたいのか、ビジョンをしっかりと描くこと」が挙げられると、澁谷氏は述べています。

具体的には、以下のように述べています。

【引用】

ITを経営の力として生かしている経営者の第一の特徴は、5年先、10年先に「実現したい未来」、すなわちビジョンをしっかり描いていることである。

借りてきたような言葉ではなく自分自身の言葉で、5年先、10年先の顧客は誰かを考え、そのときに提供できる、あるいは提供すべき価値は何かを深く考えている経営者は、ITをしっかり経営の力とすることができる。



②個別最適のままではDXはできない

澁谷氏は、業務プロセスが個々人、あるいは部門ごとの個別最適でバラバラのままではDXは上手くいかないと述べています。

具体的には、以下のように述べています。

【引用】

仕事のやり方や進め方が個々人で、あるいは部門ごとに個別最適でバラバラの会社は多い。

行政においても、約1700の地方自治体ごとにバラバラの行政システムがあると言われている。

この状態のままDXを進めようとしても、うまくいかない。米国IT業界の金言の通り、「牛の歩いたぐちゃぐちゃの道をそのまま舗装しても意味がない」ということだ。

その上で、澁谷氏はDX推進のポイントの一つとして、「描いた未来のビジョンを達成するために最適な業務プロセスになっているか業務プロセスから整理したうえで、ITの活用を考えるというステップを踏むこと」が挙げられると述べています。

具体的には、以下のように述べています。

【引用】

まず、前提となるプロセスを本質的な観点で徹底的に整理した上で、デジタル技術の活用を考えるというステップを踏まない限り、価値あるトランスフォーメーション(変革)はできないのだ。


③デジタル人材の不足を嘆くより、行政トップや経営者のコミットを

澁谷氏は、デジタル人材の不足を嘆き、デジタル人材の育成を急ぐあまり、ITの知識は持ち合わせていてもビジネスの知識を持ち合わせていない人材を「デジタル人材」として活用してもDXは上手くいかないと述べています。

その上で、DX推進のポイントの一つとして、「経営層の方自身がIT技術に自分事として向き合い、描いた未来のビジョンを達成するためにITをどう活用していくか真剣に考えるマインドを持つこと」が挙げられると、澁谷氏は述べています。

具体的には、以下のように述べています。

【引用】

「デジタル人材が不足している」「急いでデジタル人材を育てる必要がある」という声をよく聞くが、本当にそうだろうか。

最新のデジタル技術に詳しく使いこなすことは得意だが、ビジネスの本質をつかんでいない「デジタル人材」をにわか作りで増やしても、決して良い結果とはならないだろう。

それよりも、行政トップや経営者がデジタル技術に「自分事」として向き合い、行政プロセスや会社の業務プロセスにどう生かすかを真剣に考える。

そんな姿勢に転換することのほうが、はるかに早道で効果的だと思うが、いかがだろうか。





まとめ

DXを含むIT投資はあくまで手段であり、それ自体は目的ではありません。

DXを通して企業として何を実現したいのか、DXの真の目的を定めその目的を達成するために、ITの面だけでなく自社の業務プロセスから見直し、最適化することがDXを成功に導くために必要なステップだと澁谷氏の意見から考えられます。

また、経営層の方自身がIT技術に自分事として向き合うことも重要なポイントとして挙げられていますが、ITの知識は一朝一夕で身につくものでもないため、DXの推進をする上で、外部の優秀なプロのCIOをアドバイザリーとして活用し、優秀なCIOのナレッジや経験を活用するという選択肢があると、本協議会では考えています。


※本協議会では「CIOシェアリング」という考え方を提唱しています。
「CIOシェアリング」については以下の記事でご紹介していますので是非ご覧ください。

参照:中堅企業におけるCIO設置の課題とは?~CIOシェアリングの必要性~

 
「プロのCIO」については以下の記事でご紹介していますので是非ご覧ください。

参照:IT部員におけるキャリア形成のヒント~日経XTECHテクノ大喜利ITの陣『急増中のプロのCIOは日本企業を救うか』から考える~

本記事が、DX推進を図る経営層及びCIO人材の方にとって、自社のDXを成功に導くヒントになれば幸いです。







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