CIOシェアリング協議会が考える中堅企業におけるCIO像とは?

2021/02/10

企業におけるITの位置づけの高まりを受け、IT投資が増加傾向にある昨今"CIO"という言葉を目にする機会も多くなってきていると思います。

 

CIOへの注目の高まりに合わせて、CIOについての情報も多くなってきていますが、そのほとんどが中堅企業(年間売上100~1000億円規模の企業)にフォーカスしたものではなく、一般的な情報となっていると考えられます。

 

そこで、この記事では、本協議会が考える中堅企業におけるCIO像をご紹介します。

 

本記事が、社内のIT体制の強化、CIOの雇用を検討したい企業様において、CIOに対する知見収集のお力になれば幸いです。

 

1.CIOとは


CIO(最高情報責任者、Chief Information Officer)は、一般的に情報システムの最適化の役割に加えて、組織や部門を越えて企業グループ全体を俯瞰した、経営の変革を主導的に推進することを求められる役割と言われております。

 

参照:政府CIOポータル「CIOとは」

 

元は米国の公開企業で取締役会の下、CEO(最高経営責任者、Chief Executive Officer)などと並んで置かれていたポジションですが、IT活用の重要性が増し、IT投資が増加傾向にある昨今、日本企業でもCIOを設置する企業が増加しています。

 

 

 

 

 

2.CIOシェアリング協議会が考えるCIO像とは


ここまで、一般的なCIOについての説明をしてきましたが、ここからは本協議会が考えるCIO像についてご紹介したいと思います。
本協議会は、CIOを常勤で設置しにくい中堅企業(年間売上100~1000億円規模の企業)を想定した団体であることから、今回ご紹介するCIO像は大手企業におけるCIO像とはやや異なるものとなっているかと思いますが、以下の3点を満たす人材が、中堅企業に求められるCIO像と考えております。

 

① 経営目線から現場目線まで(下図の3階層)に対応ができる人材


中堅企業では社内IT部門の担当者レベルのリソースも不十分であると考えられます。そのため、CIOは戦略レベルのみで、ある意味頭でっかちな役割というイメージもあるかもしれませんが、中堅企業のCIOにおいては、戦略レベルだけでなく、個別システムの要件定義の管理・推進などにも対応ができ、場合によっては自ら手を動かせる人材でないと適していないと言えます。

 

1例ではありますが、大手企業において、総務部門や管理部門の役割からCIOを兼務して、企業の情報システム投資の在り方をチェックする等の役割を務めてきた方では、戦略レベルでの判断はできますが、実際に現場目線で手を動かすことは難しいと考えるため、中堅企業のCIOには適していないと考えます。

 

また、情報システム部長など、経営会議に参画して企業の経営方向性を反映できる立場ではなく、経営決定された予算の中で情報システム部として安定的なシステム運用という「守り」の視点だけを持っている人材も中堅企業のCIOに適しているとは言えないと考えています。

 

そのため、中堅企業のCIOにおいては、経営の観点から企業の売上や利益に繋がるIT戦略を推進する「攻め」の視点と情報漏洩などのセキュリティリスクから会社を守る、「守り」の視点の両方を持つ人材が必要だといえます。

 

 

 

 

 

② 一定規模以上のIT投資のマネジメントができる人材


大手企業のように数百億円の投資マネジメントができる必要はありませんが、少なくとも、数億円規模のIT投資のマネジメントができることが必要だと考えています。
そのため、中小企業向けに小規模のITアドバイザリー経験しか持たない人材では対応が難しいと言えます。

 

③ 多様な働き方に対応できる(または目指す)人材

上記の①、②を満たすCIO人材は非常に限られているというのが現状だと言えます。
また、中堅企業においては、システム見直し等のタイミングが限られていてIT業務量の変動率が大きく、高度なIT人材を必要とするタイミングも限られていると考えられます。
そのため、必ずしもCIOを「フルタイムで定常雇用」するのではなく、「CIOを業務量の変動に合わせて登用する」という仕組みが必要ではないかと考えています。


上記の点を踏まえて、本協議会では中堅企業においては多様な働き方に対応できる人材が求められると考えています。
例えば、以下のような人材像が挙げられます。

 

・個人事業主や個人経営で活動している人材

・法人経営をしている人材

ITコンサルティングファームやユーザ企業で働きつつ、兼業が可能な人材

 


※本協議会では「CIOシェアリング」という考え方を発信しています。
「CIOシェアリング」については以下の記事でご紹介していますので是非ご覧ください。

 

参照中堅企業におけるCIO設置の課題とは?~CIOシェアリングの必要性~


 

 

 

3.まとめ


 

ITの重要性が高まりIT投資が増加傾向にある中で、IT投資の成果を出すためにもCIOの必要性を感じている企業様は多いと考えられます。

その中で、CIOの雇用を考える際には一般的なCIOの役割を満たす人材を選定するのではなく、自社にあったCIO人材を選定するという視点が重要だと考えます。

しかし、中堅企業様にとって適していると言えるCIO人材の方は非常に限られているというのが現状であるため、「CIOシェアリング」という発想が必要だと本協議会は提唱しています。

 

本記事が、少しでも読者の皆様のCIOに対する知見収集のお力になれば幸いです。

 

 

 

 

メールマガジン会員登録・お問い合わせ
「CIOシェアリング協議会」の考え方、ビジョンにご興味を持っていただけた方は、ぜひメールマガジンのご登録をお願いいたします。 ご不明な点やご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa